小学5年生の地域学習として学区域の地形模型の製作を訪問指導させていただきました。
オーソドックスな立体地形模型を作成する手法ですので、チャレンジされたことがある方も多いかと思います。
模型製作指導にあたり、単純で単調な作業を、適宜コンピュータ技術によって補助していくことで、達成感のある作業になるよう工夫しております。
また、生徒さんの共同作業によって非常に品質の高いものを完成させることができるかと思います。
(このご紹介例で製作した立体模型も大変品質の高い作品に仕上がりました。)
材料:厚さ2mmのスチレンペーパー(各高さごとの等高線を色別に印刷したもの)、スチレンペーパー用接着剤、塗料
道具:専用テーブル型熱線カッター、接着用のヘラ。
グループごとに利用できるテーブル型熱線カッターを使って、1段1段を切り抜いていきます。
ハサミやカッターなどの刃物を使わないので怪我をする心配はありません。
使用するスチレンペーパーの厚さに適した温度設定ができるヒートカッターを使い、
事前にカットする等高線だけ色分けしてありますので、作業は難しくありませんし、ミスもほとんどありません。
■立体地形模型作成方法の説明
製作に使用するスチレンペーパーに、カットする等高線だけ色を変えて印刷したものを用意しました。
説明をよく聞いて間違えないように作業しましょう。
■テーブル型熱線式ヒートカッターでの作業
左奥には市販のヒートカッターが映っていますが、大きな立体地図を効率よく安全に作成するために工夫してあります。
使用するスチレンペーパーの厚さに適した温度設定ができるヒートカッターを使い、スチレンペーパーは事前にカットする等高線だけ色分けしてありますので、作業は難しくありませんし、カットミスもほとんどありません。
手始めに、自分の名前やイラストをペンで描いてみて、その通りにカットする練習をしてから、本番にチャレンジ。
■各グループの作業風景
それぞれの高さの等高線ごとにカットしていき、切り抜いた部品をビニール袋へいれて保管しておきます。
■グループごとに分担しての作業風景 1
■グループごとに分担しての作業風景 2
■立体モデルの写真
ヒートカッターでカットしたものを、1枚1枚間違えないように接着。
ここでは、高さごとに色を変えて塗り分けていくので段数ごとにブロックにして、ひとまず仮置きして、全体の様子を確認.。
■段差ごとにまとめて着色
予め用意した20色ほどの塗料から、段差ごとに塗っていく色を選んで並べて色を決める。 高さのまとまりごとに色を塗ってから再度重ね合わせる。
■ひとまず完成
全体を接着して、台座となる木枠に乗せて全体がほぼ完成。
この後、立体模型の外周をきれいにカットして揃え、グレーなどの色で塗装。
地名表記のプレートをつけ、さらに、押しボタンスイッチの並んだ操作盤のスイッチを押すと、模型に埋め込んだ発光ダイオードのランプが点灯。(この部分は時間切れのため、弊社スタッフが加工しました)
■完成!
■完成
地名の名称を、彫り込んだ地名名称プレートを配置し、透明のアクリルカバーケースに入れて完成。
かなり完成度が高く、展示模型としても立派に通用します。
訪問日数: 延べ 4日間 × 指導員 4名 (指導員不在の際には 先生と生徒さんで作業をしていただきました)
1段の厚さ2mmのスチレンペーパーを使用しましたので、かなり精密感のある立体模型に仕上がりました。
作業に充てる時間と、生徒さんの人数によっては スチレンペーパーの厚みを変えたり(1mm、1.5mm、2mm、3mm、4mm、5mmなど)、予め弊社にて部分的にカット加工や着色加工を済ませておくことで、作業時間を調整できます。
もちろん作業員の派遣なしでの素材のご提供や、必要数量のテーブル型熱線式ヒートカッターのお貸し出しもいたします。