XC-trainer Q and A
早速、メールで質問がきましたので、回答させていただきます.
■ Question1:
カシミールを使って、XCトレーナーにウェイポイントを入力しようと思うのですが、測地系って何を使えば良いのでしょうか。
標準的なのを教えて下さいm(_ _)m
■ Answer:
「答え」
GPS に座標系の設定がある場合には WGS84、
カシミールもそれに合わせて 世界測地系(WGS84) に設定する。 が正解と思います.
「解説」
一般的にGPSなどを使う場合に関わる測地系は、「世界測地系」と「日本測地系」の2種類になると思います.
おおまかに言って、両方とも単位は同じですが、原点の位置が違うと考えてください。
強いて例えれば、距離を測るときに東京から東へ10km、北へ10kmと言った場合に
「世界測地系」では東京駅からの距離、
「日本測地系」では日本橋からの距離というようなイメージです。
(分かりやすくするための例えです.)
もともと日本では「日本測地系」を使っていましたが数年前に法律が改正され、今後は日本でも「世界測地系」を使うことになり、現在はまだ両者が混在しているのが現状です.
XC-trainerのような海外品のGPSの場合、もともと「世界測地系」に設定されていると思われますので、ウェイポイントなどを設定する際には「世界測地系」で測った緯度経度によって座標を入力することになります.
ここで注意しなければいけないのが、入力に日本製の紙地図などを使用する場合、法律改正前の地図には「日本測地系」で緯度経度が表示されていますので、この値を読み取ってGPSへ入力すると400メートルほどずれてしまいます。
最新の「世界測地系」の地図で読み取って入力しましょう.
また、その他のソフトウェアやカーナビのGPSなどから読み取る場合にも「世界測地系」で緯度経度を読み取ってください.
なお「世界測地系」は 英語では WGS84 などと表現されます。「日本測地系」は Tokyo Datum などと表現されますので、設定を確認する際の参考にして下さい. その他には
「UTM」や「平面直角座標系(公共座標系、19座標系などと呼ぶ)」という座標系などもあります。